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2008
10/18
Sat
Category:地域医療

地域医療に携わるY先生 

今日、子供の学校で授業参観があり行ってきました。そこで長女の同級生のお父さんで、以前私のブログでも紹介した、鹿児島の大隈半島で地域医療に携わるY先生とお話をする事が出来ました。


先日の運動会で、親子リレーという競技に、Y先生家族と私の家族が参加して、同じ組で競争をしました。最終ランナーはY先生と私で、私の1つ前でバトンをリレーしたY先生を私が追いかける展開でしたが、途中Y先生が急に失速して、足を引きずりながら最後にゴールしました。このときY先生は肉ばなれを起こしてしまい、病院に直行、そのまま入院になってしましました。
入院先の病院がY先生が以前勤めていらした病院で、婦長さんが気を使って個室を用意してくれたようですが、こういう時でないと患者さんの気持ちが分かる機会がない、ということで大部屋にしてもらい約10日間入院したそうです。
大部屋には先生も含めて4人の患者さんが入院していましたが、他の3人に患者さんは脊髄の手術をした後の患者さんで、体が動かない状態だったそうです。そして大小の排出も看護婦さんにお願いしなければならない状態だったそうです。患者さんは周りや看護婦さんに気を使って、排便もかなり我慢している様子だったそうです。そして本当は色々体調の事や病気のことで言いたい事があるのを我慢しているのが分かったそうです。やはり「下」の世話をしてもらっている、という負い目もあるのでしょう。
そしてY先生は自分もこれからは、もっと患者さんの気持ちを汲んで、話を聞いてあげなければいけない、今まで以上に、患者さんの立場に立った医療をして行こうと感じたそうです。医者や看護婦さんからすれば、たくさんいる患者さんのうちの一人でしかなく、他に仕事もたくさん抱えていて、一人の患者さんにかかりきりになる事は出来ません。でも患者さんからすれば入院する程の病気に罹った事は人生の一大事であり、病気や将来に対する不安や不便な入院生活について、聞いて欲しい事、話したい事がたくさんあると思います。こんなときに少しでも、医者や看護婦さんに患者の話を聞いて上げられる時間的、精神的余裕があれば、日本の医療も、今よりももっと人間味のあるもになると思います。
しかし、残念な事に現実には、医師の絶対数が足りず、また看護婦さんたちも足らないので、日勤夜勤の連続勤務で、皆疲れきっています。患者も医師も看護婦も、皆心身ともに疲れきっている病院で、質のよい医療は期待できません。これも、医師の数を抑え、研修制度を改悪した国の失政であることは、間違いありません。


鹿児島県では、鹿児島大学医学部を卒業して地元に残る医師の数は、半分くらいしかいないそうです。鹿児島県は、多くの離島を抱えていて、また大隈半島側は交通の便が良くない、「陸の孤島」のような所もあります。大学もいろいろ手を考えているようですが、行政側(鹿児島県)が、伝家の宝刀の「金が無い」の一言で、県立病院の診療科目の縮小や閉院を進めています。献身的な医師の使命感だけでは、もう地域医療を支えきれない所まで来ています。


Y先生と話をして、本当に使命感に燃える医師の姿を見ることが出来ました。「患者の立場に立った医療をしなければいけない」という、この素晴らしいY先生の姿は、厚労省職員や政治家にどのように映るのでしょうか。
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     テーマ:医療
     ジャンル:福祉・ボランティア
Posted on 18:32:30 «Edit»
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