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2009
02/26
Thu
Category:日記

農家の叫び 

25日の未明に鹿児島県南部の指宿市(山川、開門地区)で降雹が農作物に大きな被害が出ています。


25日 MBC南日本放送より


指宿市でヒョウ、農作物に被害 [02/25 19:24]

指宿市やいぶすき農業協同組合によりますと、今日午前1時前、指宿市の旧山川町を中心とした地域に、直径1センチ前後のヒョウが30分程度ふったということです。その影響で、今、収穫の最盛期を迎えているソラマメやスナップエンドウなどの皮が破れたり傷が着いたりする被害が出ています。指宿市役所によりますと、今日のヒョウによる被害の総額はソラマメ、スナップエンドウのほかレタスやグリーンボールなど合わせてこれまでにおよそ3億2000万円にのぼっています。あすの朝には、被害にあった農家が集まり今後の対策についての説明会が開かれるということで農家では、突然の被害に頭を抱えています。


この日の深夜は私もものすごい雷鳴で目が覚めました。明け方の5時前くらいまで、断続的に強い雨と雷が続きました。
指宿地区のソラマメは鹿児島ブランドに指定され、温暖な気候を利用して1月から関東、関西方面に出荷されています。
私たち農家は毎回思うのですが、ちょっとの傷や形や大きさが悪いといって、食べるのには何ら問題の無い物を捨てられたり、二束三文で引き取られたりすることに憤慨しています。それなのに日本の家庭が出す残飯の量は世界一だとか。まだ十分食べられる物を平気で捨てる日本人。手塩にかけて安全安心に気を使い育てた作物も「安全安心で、見た目が綺麗で、虫も病気も無く、美味しくって、でも安くなければダメ」という消費者の言い分は如何な物かと思います。


1991年の台風19号(いわゆる「りんご台風」)で青森の子供が書いた「りんごの涙」という文集に、こんな詩があります。


何も しらねで
          小和森小学校 五年 工藤尚孝

  「こんなに売れるのに
  もっとたくさんもってくればいいのに
  青森の落下リンゴ 五個で百円
  お手つだいしたい」
  テレビで 東京の主婦が言う

  何も しらねで
  落下リンゴ拾うのも
  東京まで運ぶのも
  ただでないのも しらねで
  東京まで持ってくればいいだって
  一箱千円ちょっとで
  売り出すのに 持ってくればだって
  一個百円もの金かけて 育てたのに
  たった二十円で 売るのだのに

  何千箱も 地面にころがって
  ひろう人手もなく


  雨にうたれ
  くさりかけているリンゴ
  ジャム用のれいぞうこでも
  半分はすてねば なんねんだ
  ころんだ木々
  さけた木 たおれた木
  リンゴなるのに 六年もかかるんだぞ
  助成金って
  かりる金なんだぞ
  たった三個より なっていない
  リンゴを見ながら
  くさりかけたリンゴを
  思いきりふんづけた


じゅうたん
          大鰐第二小学校 四年 木田 梢

  台風がさったあと
  家族みんなで畑へ行った
  アッと息をのんだ
  足も動かなくなった
  畑一面に
  赤いじゅうたん
  黄色いじゅうたん
  おじいさんが
  「ずいぶん りんごも苦しんだなあ」
  と ポツリと言った
  一つ一つ手でひろった
  えだとこすりあったきずあと
  地面にほうり出されつぶれたあと
  心の中で
  「りんごさん いたかったでしょうね」
  とよびかけてみた
  そんな私のよこで
  ぼうぜんと りんごの木をみている
  おじいさん
  だまって りんごをひろいあつめている
  おばあさん
  二人のせなかが泣いているようだ


 台風19号によって青森県のりんご畑は全滅に近い被害に遭い、地に落ちたりんご は単に落ちたのではなく、最大瞬間風速53.9メートルの風にあおられながらも、必死で枝 にしがみついていたのだが、ついに力つきたのです。
今回の指宿のソラマメヤエンドウマメの気持ちが、百姓の私には痛いほど分かります。
農家は自然災害と隣り合わせに生活しています。
青森の工藤君の言うとおり、災害にあったときの助成金はもらえるお金ではなく、借りるお金です。もちろん利息も取られます。保証人や担保も供出させられます。普通の住宅ローンなどと何ら変わりません。
「農家は助成金もらっていいなぁ」なんて、デマです。
これが農業の現実です。



今農業が新しい雇用の受け皿として注目されていますが、このような現実を知っている人が、一体どれだけいるのでしょう。



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     テーマ:今日のつぶやき。
     ジャンル:日記
Posted on 15:37:20 «Edit»
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